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塾長きまぐれ日記

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塾長きまぐれ日記

1万1回目

 エンジンをかけると、さやねぇこと山本彩が歌う「何度でも」が流れてきた。
 CDは、寮生活を始めた娘が置いていったものだ。

 「10000回だめで へとへとになっても 10001回目は 何か変わるかもしれない」

 2年前、ある市役所の3次試験で惜しくも不合格になって、その後は、落ちまくっていた方から、外郭団体に合格したと連絡があった。
 3次までいくと、あと少しという気持ちがわく。
 仕事を辞めてまで賭けたのだから、もう少しという気持ちになる。
 もう一度、民間に勤めて出直したら、とアドバイスしたが、なかなかうまくいかないようだった。

 「10000回だめで 望みなくなっても 10001回目は くる」
 「明日がその10001回目かもしれない」

 3年間、定職に就かなかった人をよく採用してくれたと思う。
 この歌詞の通りになって、本当によかったと思う。
 ただし、良い子の皆さんは、マネしないように。