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塾長きまぐれ日記

教採 合否の差を考えてみる

 栃木県教員採用試験合格発表の10日夕方から今朝にかけて、合否の連絡があった。連絡がない人は、おそらく不合格だったのだろう。

 論文を添削し、面接の練習を繰り返し、集団討論の練習も10テーマほどやった。受講している方にはできるだけ平等に時間をとったつもりである。それでも、明暗が分かれた。
 合格した人とのやりとりを思い浮かべながら、合格へのヒントを探ってみたい。

 唯一大学在学中のAさんは、かなり試験直前に受講を始めた。現場の経験が教育実習しかないので、特に場面指導に苦労していた。経験では負けるので、とにかく明るく元気に、わからないことはわかならない、とはきはき答えることをアドバイスしたように思う。集団討論の練習で、講師経験の豊かな人の話を聞けたのもよかったのではないか。

 筆記試験が9割を超え、面接、集団討論も無難にこなした社会人経験者のBさんは、講師経験なしでも合格できた。

 昨年度まで面接で苦しめられていたCさんは、「合格したのが自分でも信じられない」旨を話していた。昨年度は民間企業を退職した理由を聞かれ、答えに詰まったらしいが、それが今年度はなかった。練習をしていて印象的だったのは、担当する教科を学ぶ意義を生徒に話すという場面だった。よくその教科の意義を考えているというのが伝わってきた。

 同じく昨年度は惜しくも不合格だったDさんは、集団討論で話す生徒との接し方の姿勢が際立っていた。長年、講師ながら担任を任せられているのもうなづけた。

 養護教諭に合格したEさんは、不合格になった方より、生き生きとしていたように思う。経験も知識も豊富で、安心感が伝わってきた。

 不合格になった方が、合格した方より、大きく劣っていたということはない。面接官との相性、質問の運不運もあるだろう。しかし、結果は天と地ほど差が出る。

 不合格になった人は、もう一度原点に返ってみることをお勧めする。
 教員とはどんな仕事か。生徒は今どんな気持ちでいるか。この部分をどう教えるか。
 原点に返って考える。見つめる。研究する。
 そこに、ほんの少しの差が生まれ、その差が合否の差につながる。
 人間力をさらに磨いて、一皮むけて欲しいと願う。
 急がば回れ、である。