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塾長きまぐれ日記

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塾長きまぐれ日記

日英のぼやき

 イギリスでは、EUからの離脱の是非をめぐって、国民投票が行われるらしい。そのような大切なことを、情報の少ない国民に決めさせていいのか、と思う。もし離脱を選択して、外資を中心に、企業がイギリスから大量に流出し、100万人規模で雇用が失われたらどうするのだろう。一方で、そのような大切なことを、国民が決定できることのうらやましさも感じる。

 日本でも、参議院選挙が昨日公示された。1票の格差は3倍超らしい。埼玉県民は1票だが、福井県民は3票を行使できる計算だ。違憲な議員たちがつくった違憲な法律に従わなくてはならない日々は、しばらく続く。権力の正当性にかかわる極めて重要なことなのだが、日本人は寛容すぎる。
 今回の選挙の争点に、政権側はアベノミクスの継続か転換か、にしたいらしい。憲法改正を争点にすると、票を失いかねないからなのだろう。
 前回の衆議院総選挙では、消費増税の先送りを争点にして、安保法制を整えた。
 今回の参議院選挙では、経済政策を争点にして、あわよくば憲法改正をやるつもりなのだろう。

 争点がはっきりしているイギリスと、ぼやける日本。民主主義は、それ以外の手段がないからよいものだとは思うが、危険でもある。