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塾長きまぐれ日記

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塾長きまぐれ日記

余命半年

 がんになった新聞社時代の同僚を励ます会が、宇都宮市内のホテルであった。余命半年となり、生きているうちに、友人・知人らと会いたいという本人の希望があったらしい。
 50代の半ばになり、私もほぼ毎日のように、死について考える。娘が大学を卒業するまでは死ねないとか、できれば家族に迷惑をかけずに、しかもぽっくりと、とか。
 彼も60であり、同情をする感情は全く浮かばなかった。余命半年とかいっても、5年、10年、生きることもあるだろうし。
 同僚としては特に感じなかったが、みんなを集めてくれという望みを口に出せるのはすごいと思った。
 私が余命半年と宣告されたら何をするだろうか。残務整理をしたら、あとは、好きなことをするだけの体力が残っていることを願わずにいられない。