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塾長きまぐれ日記

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塾長きまぐれ日記

海へ

 今年度の栃木県庁大卒程度の第1回面接の課題は、年功給に代えて成果給を導入することに賛成か否かだった。
 公務員にも成果主義を導入する時代の流れの中で、反対説だと、流れに反し守りに終始すること、反論がワンパターンになりそうな気がしたので、受講者にはみな賛成説をとるよう勧めた。2チャンネルでは、反対説が優勢なようであるが(笑)。

 国内であれば、大企業の活動を抑えて、中小企業を保護することが可能だが、国際社会だとそうはいかない。グローバル化は、競争原理を貫徹し、妥協を許さない。企業も、カネをぶら下げて、従業員を叱咤激励し、勝利を目指す。エンドレスに。

 トランプ氏の台頭は、そんな国際社会にNoと言い、アメリカはアメリカの繁栄だけを目指すという心の動きのようにも思える。

 勝利を目指すのは、たぶん人間として正しいことなのだろうが、ねずみが集団で海に飛び込むとかという現象を思い出さずにはいられない。人類は、勝者なき競争を永遠と繰り返す道に踏み出してしまったような印象を受ける。

 私のように、競争をするのが好きではない、だらだら人間にとって、これからますます生きづらくなるような予感がある。