企業向け電子経理システムのTVコマーシャルで、AIが導入されて、処理が簡単に、スピーディになったと社員たちが喜ぶシーンがある。そして、「AI、AI、AI…」と連呼しながら、みんなで踊り続ける。
先日、受験相談会に参加した方は、専門職公務員から事務系公務員への転職を検討しているという話だった。子どもの頃からなりたかった職業に就けたのだが、5年経って、自分に向いていないのでは?と悩み始めたそうだ。
5回ほど転職してきた私は、ある程度、その気持ちが想像できる。転職をくり返しながら、自分に最もしっくりくる、働いていて楽しい仕事にたどり着くこともある。
しかし、事務の仕事はそのゴールになり得るのか?
市役所や町役場では、ますますDX(デジタルトランスフォーメーション)によって効率化が進むだろう。AIがそれに拍車をかけるだろう。単純な入力作業は会計年度職員に委ねられ、正職員は、高度な情報処理の知識をもっていればシステムの管理者に、そうでなかれば、事務以外の仕事に就くことになるだろう。
少なくとも、転職活動のときには、事務をやりたいとアピールするより、もっと夢のあることをアピールした方がよいだろう。
DXやAIが普及すれば、人間がやる事務の仕事は確実に減る。
冒頭のCMの踊りに対しては、数年後には失業するかもしれないのに、踊らせてるんじゃじゃないよ、と言いたくなる。