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塾長きまぐれ日記

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塾長きまぐれ日記

1660円

 大塚商会のセミナーの帰り。久しぶりに、満員電車を経験した。かつてこれがフツーと感じていた時期もあったが、今はありえないし、息苦しい。
 浜松町で乗車券を購入するとき、迷った。宇都宮までは1940円だが、券売機にそのボタンがない。160円にして、近場で酒でも飲んで、とも考えたが、今夜は酒臭い息を電車にばら撒くのも違和感を感じたので、最高金額の1660円の切符を選んだ。これが、良くなかった(結果的には、そうでもなかったが)。
 酒を飲まずに浮いたお金で、新幹線にしようと、東京駅のみどりの窓口で、乗車券を精算し、特急券を購入した。4千数百円を請求されたので、しばらく乗らないうちに新幹線も随分高くなったものだと思った。
 東京駅のホームで切符をよく見ると、原券が160円と記されていた。なるほど、1660円と160円の額面の印象は似ている。浜松町と東京はおそらく160円区間なのだろう。窓口の人が見誤ったようだ。
 新幹線の中で、村上春樹の小説を読みながら、どうするかなと迷った。券売機で1660円を押さなければ、こんなことには陥らなかっただろうに。ちょっと村上春樹の世界に迷ういこんだような。
 宇都宮駅で事情を説明すると、東京駅に電話をかけて、確認してくれた。「浜松町→1660円区間」の切符を探してくれたのだろう。20分ほど待って、1500円が戻ってきた。
 最近、ネットで、中国人観光客が日本のサービスに驚嘆したという記事をよく見かける。今回のJRの対応も、外国ではありえない対応なのかもしれない。
 次からは、1660円の切符は避けることにしよう(笑)。