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塾長きまぐれ日記

転職活動の落とし穴

 先日受験相談会に来られたAさんの話は、他にあてはまる方がいるかもしれない、と思って書く。

 X社に長年勤めていたAさんは、地元のZ市役所への転職活動を数年前から始めた。X社には全国転勤があることと、X社で昇進したことによって、かえって自分の希望の職種に就けないことが主な理由だった。
 X社に在職中、Z市役所の受験では、二次の面接試験で落とされた。それが数回繰り返されると、Aさんは、このままX社にいては、Z市役所が要求する職務経験が満たされないと考えて、Y社に転職した。
 Y社に転職した翌年、Z市役所を受験したが、今度は一次試験で不合格になった。

 Aさんは、何がよくなかったのだろうか?

 一つは、Y社に転職してから数カ月しか経過していないことだと思われる。
 正社員として転職したら、最低でも1年、できれば3年くらい職務経験を積んでから受験することが望ましい。
 UPAでも、就転職後、わずか数か月で受験して、まずい結果になった人達を数多く見てきた。
 不合格になる確率が高いのに、そのことを黙ってサポートするのは、気が引ける。というより、本気でサポートする気が起こらない。
 よって、UPAでは、短期間で受験することについて、やむを得ない理由がない限り、入会・受講はお断りしている。

 もう一つは、X社での働き方だ。
 これは、推測にすぎないが、転職活動を熱心にする人は、目の前の仕事を手を抜く、あるいは、淡々とこなすだけになることが多い。
 もし、転職活動をせず、X社で抜群の成績を残せば、かえって合格しやすいだろうに、と思う。
 面接で不合格になったら、転職先が求めるような人材になるまで、仕事に専念し、結果を残すべきだ。
 それが難しいなら、高度な資格を取得するなど、自己研鑽に励むべきであろう。
 落とし穴を回避するには、「急がば回れ」である。